普段家庭では中々作る事が出来ない燻製料理。作っても室内は煙が充満して、臭いが1週間以上取れない事もありますが、野外活動のキャンプなら思いきり煙を出しても気になりません。それ以上にお酒のおつまみにも最高なスモーク料理が手軽に作れるのですからキャンプを行う時こそ燻製料理を作ってみましょう。
燻製とは
元々燻製は傷み易い食材を保存する為の調理法です。その方法とは食材を〝燻煙″する事で食材を殺菌して水分を減らす事で、長期間の保存も出来る様になります。
しかし最近では、食材の保存目的よりも普段味わう食材の味や食感との違いを楽しむ風潮に変化してきています。
日本では「かつお節」や「いぶり漬け」等が代表的な燻製です。
燻製の種類
燻煙:木材を高温で熱した時に発生する殺菌作用のある煙で食材を燻して殺菌をする。他にも木材のもつ香りを食材に風味付ける役割もある。
熱燻:80度を越す燻煙で燻す。燻製時に食材が加熱調理される燻製方法で、手軽に出来る事から初心者にお薦めの燻製方法です。燻製時間は食材により変化しますが10分~60分程度で出来ますが、手軽さ故なのか食材の保存には向かない。
温燻:最も一般的な燻煙方法で、30度~60度位の燻煙でゆっくり時間をかけて燻す。燻煙時間は数時間から1日位かけて燻す。温燻が一般的に言われている燻製に当てはまります。長時間燻す事で素材の水分が少なくなり保存食としての燻製が出来上がります。
冷燻:15度~30度位の燻煙で燻す。木材を高温にして出た煙を1度冷まして食材を燻るので大掛かりな道具や設備が必要になる為にキャンプには適さない燻製方法です。燻製時間も1~4週間と長期間な為、初心者には向かない燻製方法です。
液体燻製:※木酢液に食材を漬けてから乾燥させる方法。(※木酢液は樹木を高温で燻した時に出てくる液体)
燻製の必要な道具
燻製窯(スモーカー):燻煙を閉じ込めて食材を燻す為の道具。石や煉瓦で造られた本格的な燻製窯からドラム缶や一斗缶で作られた簡易的な燻製窯まである。
燻煙材:煙を出す為の木材。種類や形状も様々で、木を粉砕してチップ状にしたスモークチップが一般的です。
他にも小枝や薪を利用する事もあります。
香り付けもあるのでよく使われる樹木はサクラ、ナラ、ブナ、クルミ(ヒッコリー)等が在ります。
お薦め食材
豚肉、鶏肉、生ハム、サーモン、たらこ、ホタテ、チーズ、アーモンド等がお薦めです。
調理法方
1)食材を塩漬けやピックル液等に漬け込む。
2)塩抜きして乾燥。
3)燻して味と香りを馴染ませる。
私がお薦めする燻製食材は「醤油」と「塩」です。色々な料理に欠かせない調味料の醤油と塩にスモークの香りが付いて別物の美味しさになります。保存も効くので家庭用の調味料として作るのもお薦めです。
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