燻製剤(スモークチップ)について

燻製剤(*以下スモークチップ)は燻製を行う上で無くてはならない必須アイテムです。

燻製とは小枝や木片を高温で燻し、その時に出る煙を食材に当てながら風味や香りを漬けながら保存食にする調理法です。

今回は燻製で使用する木片を加工して作られたスモークチップをお伝えします。

燻製についてはこちらを参照https://mo-camp.com/?p=351

スモークチップとスモークウッドの違い

燻製に使われる燻製剤は大きく分けると〝スモークチップ″と〝スモークウッド″の2種類になります。

この2種類の違いを簡単にお伝えします。

スモークチップ:木材を細かく砕いてチップ状にした物です。加熱しないと煙が出ないので熱燻に適しています。

スモークウッド:木くずや細かく砕いた木片を固めて棒状に成形したものです。1度火を付ければ放置していても燃え続けるので冷燻や温燻に適しています。

スモークチップの種類と特徴

サクラ:一般的に1番多く使用されているスモークチップです。しっかりとした香り付けが出来るので、豚牛肉やアルコールの強いお酒を飲む時に食べるおつまみの燻製にお薦めです。

ヒッコリー:色々な食材の燻製に使い易いスモークチップです。肉類から魚全般は勿論チーズや野菜等の燻製にもまろやかな香りが食材を引き立たせてくれます。

クルミ:ヒッコリーに似ている香りで、よりマイルドな香りにしたスモークチップです。マイルドな香りがチーズとの相性が抜群です。他にもサーモンや白身魚、お塩等にもお薦めです。

ナラ:他のチップと比べて少し渋みがあるスモークチップです。食材への色付きが良く帆立や海老、白身魚等の魚介系にお薦めです。

リンゴ:甘い香りと渋みの少なさから燻製初心者にお薦めのスモークチップです。

ウイスキーオーク:ウイスキーを作る熟成用の樽を削って作られたスモークチップです。他のチップには無いウイスキー独特の香りと僅かに残る渋みが鶏肉や魚介類、チーズとの相性が抜群です。私のお薦めは〝醤油″です。ウイスキーの香りがほのかに付いたお醤油で食材を味付けすれば、大人の味に変身です。

コーヒー豆:スモークチップではありませんが前日や朝飲んだコーヒーの豆を乾かして使用します。赤身のお肉にお薦めです。

スモークチップの使い方

使用する分量ですが10分位の熱燻でしたら約6g(大人の手ひと握りくらい)が目安です。

※スモークチップが少ないと煙が途切れてしまい、多いと煙臭い燻製になってしまうので注意が必要です。

燻製初心者が行う場合は「最初スモークチップの量を少なめにして燻製を行い、途中で煙が出なくなったらチップを足す」様にすると煙臭い燻製にならないです。

燻製作りの注意点

風向きに注意:野外で行う場合、風向きによっては火傷等を起こさない様に注意が必要です。前日は南風で次の日は北風なんて事もあり得ます。燻製機の設置は風向きを考える様に。

煙の向きに注意:周囲の方へ煙が行くと迷惑になります。煙対策をして周囲の迷惑にならない様にする。

スス臭くしない:肉や魚は燻製を行なっていると脂が落ちてきます。この脂がチップに落ちると食材が一気にスス臭くなってしまいます。チーズやナッツ等の脂が落ちない食材を肉や魚の下に置くとスス臭くならないのでお薦めです。

使用したチップの後処理:チップを使用した直後は熱くて危険です!必ず冷ましてから捨てる様にしましょう。

寒い季節になる程、スモークされた食材が美味しく感じます。

焚き火で暖をとりウィスキーを飲みながらスモークされたお気に入りの食材を食べて、仲間と語り合う時間は素敵な時間になる事でしょう。

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