災害大国日本では避難等具の一つとして寝袋が挙げられます。
昔は一家に1つなんて言われていましたが、今の時代寝袋は〝1人に1つ″と言われています。
これは布団の代わりの携帯寝具だけではなく色々な状況に合わせた使い方ができるからです。
さらにコンパクトな収納性に持ち運びの移動時も楽に運べる軽量性、そして特筆すべきは布団を凌ぐ〝保温性″です。
場所によっては夏でも夜の冷え込みが厳しい場合もあります。
キャンプだけではなく災害時の避難所で夜の冷え込みから体を守ってくれるから重宝されるのです。
Contents
寒い季節は布団より保温性がある
冷え込みから守る保温性の高さは保温材によって変化します。
保温材は大きく分けて2種類あります。
合成繊維
昔はフェルト状のポーラーガード等が多く使用されていましたが、現在では〝濡れても保温力を保つ″と言われている人口羽毛(クロフィル)が主流とされています。
一番の特徴としては〝アレルギーが出にくい″事です。現在アレルギー体質の方が増え続けている日本では嬉しい素材です。
他のも簡単に洗濯が出来るのでいつも清潔に使用できます。
羽毛
羽毛の原材料となる水鳥は、主にガチョウ(グース)とアヒル(ダック)になります。保温性の高い綿毛(ダウン)に、ダウンの毛を広がらせる効果を持つ羽根(フェザー)を混ぜある物が一般的です。
合成繊維に比べて保温性が高いく軽いのが特徴です。
しかし水に濡れると保温力が著しく低下してしまいます。乾燥にも時間がかかる為、水に濡れない様にする事が大事です。
使用する適温を知れば快適
各メーカーが独自に使用適温の検査算出を行なっていたが、欧州標準化委員会が寝袋の使用温度に関係するテスト方法を標準化(EN 13537)した事で、この計算方法を取り入れるメーカーが多くなってきています。
主に計算される温度は4つあります。
Upper Limit
成人男性がジッパーを開けた状態で睡眠を維持できる温度
コンフォート温度
成人女性が弛緩位の状態で睡眠ができる状態の温度
リミット温度
成人男性が屈曲の状態で8時間の睡眠がとれる下限の温度
エクストリーム温度
成人女性が低体温症による死亡のリスクを負わずに6時間耐えられる限界温度
さらに快適にしてくれる付属品
付属品をつける事で寝袋をより快適に使用できます。
スリーピングバックカバー
防水浸透素材で出来たカバー。(ゴアテックスやドライテック等が有名)
スリーピングバッグライナーサーマルシーツ/スリーピングバッグシーツ
汚れを防ぎ保温性が向上するシーツ。寝袋の中に入れて使用する。
ストリージバッグ
長時間収納用のバッグ。
コンペレッションバッグ
ベルトで圧縮をしてコンパクトにする。
アレンジ次第で使い方は色々
クッションや枕の代わりに寝袋を丸めた状態で使用。
ジッパーを全開放して体に羽織る事で毛布やブランケットの代わりに使用。
同じく全開放をして広げる事でシーツやマットの代用として使用。
他にもサンシェードの代わり等、アレンジ次第で色々と使えます。
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